前回の記事はこちら↓
大山岬で冒涜の虹を登った話!メインエリアはやはり人気!|黒潮ボルダー遠征day2
2022年12月31日。
3連登目の今日はアクティブレストと綺麗な川を求め「奥物部ボルダー」へ。
当初は仁淀ボルダーを検討していたがドカ雪でアプローチもままならないと聞いたので断念、教えてくれた黒潮のお兄さん達に感謝!
奥物部ボルダー・サマータイムエリア
春野漁港近くの宿から約二時間ほどすれ違えるか怪しい細道を走り抜ける。
たまに村があるけど殆どが限界集落だろう。
出発が遅かったので11時に駐車場到着。

写真の看板と橋が目印、駐車台数は合計5台ほどで橋の向こうにも停められる。
ちなみにこのエリア、なんとほぼ全域が圏外である。
今まで行ったどの岩場よりも人の気配も電波もない笑
他の岩場だと移動すれば電波が入る場所があったりするが、ここはどう頑張っても電波がない。
アプローチは駐車場のすぐ横から降りるだけ。
持久力のないボルダー専門クライマーにはありがたい環境である。
奥に見えるのがエリアを代表するクラシック課題「Mr.サマータイム」
強傾斜のカンテ沿いカチを繋ぐ魅力的な一本!

物部川が澄み切っていた話
冒頭の通り今日のメインミッションは
- アクティブレスト
- 綺麗な川を見る
綺麗な川は雪で行けなくなった仁淀川の代わりというわけだ。
とはいえ噂の仁淀ブルーの代わりにはなるまい・・
と思いつつ川を覗くと、良い意味で裏切られてしまった。

めちゃくちゃ澄んでる・・!
今が夏なら間違いなく飛び込む透明度!
普段御岳の川ばかり見ているので本当に感動、眺めてるだけで癒された。
仁淀川は更に青くて綺麗なのかな、次回の遠征では絶対に行こう。
タイコ 3級
しばし探索を楽しんだのち、せっかく来たんだし登ろうという事で「タイコ3級」をトライ。
トポによると160cmそこそこのクライマーだと1級相当、リーチがあれば3級らしい。私は169cmなので簡単に出来るはず・・と思ったらスタートが切れない笑
色々試行錯誤しスタート方法を発見。
身長同じくらいのヒロムンが一抜けで完登!私は二番手をゲット。
結構特殊なスタートなので、前情報なしでセッションすると盛り上がる良い課題だった。
一方身長160cmそこそこのもとい君は
不安定な体勢からランジを強いられ随分苦戦したのち敗北宣言!リーチによって難易度が大きく変わるというのは間違いではないようだ。
愛で殺したい 1級
タイコのすぐ右にある「愛で殺したい1級」に移動。
Mr.サマータイムもそうだが一昔前の曲名を課題名にしているのがいくつかあるようだ。
この課題は1級にしては手足が悪く相当パワフル。
なんやかんやで全員完登!足が滑りフラストレーションの溜まる課題だった・・
Mr.サマータイム 初段

時計は14時をまわる頃。
エリアの名を冠する「Mr.サマータイム」へ。
145°ほどか、強傾斜のカチを繋ぎ直上する課題。
以前は二段が付けられていたが、最近初段にグレードダウンされたらしい。
正直体力的にも時間的にも「軽く見てみようかな」という心構えだった。
だが、岩の前に立った瞬間そんな感情もレスト日という概念も吹き飛ぶ。
ステージの如き川に囲まれた大岩
滅多に来れない四国
何よりクライマーの本能を刺激するカッコよさ!
今この課題を登れたらどんなに気持ち良いだろう・・そう思ってしまった。
触ってみると全体的に保持感は良い、初段が付いている理由は手数?動きの難しさ?
電波から見放されたこの土地で頼れるのは己と仲間のオブザベ力のみ。
直ぐに核心は見えてきた、中間部のデッドポイント左手カチ取り。
核心前の両手は良く左足もガバだが、デッド気味に出す左手をヒットさせるのが難しい。
バラす中で一度だけ止まるが、なぜ止められたのか理由を説明出来ない。
もう残り時間も少ないので下から通すがやはり外す、
下部の強度が地味に高く2トライした辺りでヨレを感じる。
「敗退」の2文字が頭を掠めた。
考え込んでいると2人は周辺の岩散策に行くという。時間無いし残ろうかとも思ったがこのままトライしても絶対に通せないと感じたのでレストがてら課題を見てまわった。
気になったのは「ラハイナ二段」
ロケーションと岩の形状共に他に無く、最高にカッコイイ。
これを打つために再訪しようと心に決め
二人より先にMr.サマータイムへ戻った。
戻ってみるとリフレッシュ出来たのか頭が冴えている、
今まで左手がヒットしなかった理由も冷静に分析出来た。
左手を出す際、カウンターとなる右足の張り出しが少なかったのでは?と
この分析は完全に的中。
核心動作の直前、右足を思いっきりカンテの右側に上げたところデッド中の対空時間が伸びヒットさせられるようになった。
これはイケる!絶対いける
自分を鼓舞し呼吸を深くし二人の戻りを待つ。
戻ってきた二人にスポットを頼み応援を貰う、寒いけれど気合いを入れ上を脱ぐ。
深く呼吸をしてスタートポジションについた時、登れる感覚があった。
下部の振られを最小限にいなし何手かカチを繋ぐ。
核心前、デッドの前に両手ホールドを握り直す。
体を沈めカンテ奥へ右足を伸ばし両手で引き付けつつ核心の左手を出した。
カチに届いた。
瞬間、今の私が出しうる最大出力で握り込み 叫んだ。
その後の一手一手、全て叫びながら限界を越えた完登。
ゾーンなんて言葉を初段程度で使うのもあれだが、それに近い何かに入っていた気がする。
少なくとも今まで感じた事のない何かによって限界を越えた出力が出せた。
この日この課題を登れた事が
今後の成長に於いてターニングポイントになるだろうと思う。
もしかしたら万全なら簡単だったのかもしれない。
だけどギリギリの状態で登ったからこそ「限界を越えた出力を出す」という点に於いて、今まで自分の中で無理と決めつけていた諸々の前提を壊してくれた、私はもっと強くなれると感じさせてくれた。
最高の仲間の前で最高の完登が出来た。
「Mr.サマータイム」は記憶に残る一本となった。
「天然の湯ながおか温泉」のご飯処が凄かった!
高知市に帰る途中の南国市に良さげな温泉があったので立ち寄り。
温泉自体はよくあるスパ銭だが、ご飯処が台湾料理屋らしい。
しかも何やら量がとんでもなく多いのだとか。
とはいえ外岩を終えたクライマーズの食欲は言うまでもないので余裕ですよと。
定食に+100円するとスープがラーメンになるらしい。
お得!と思ってみんなそれにした。
これが悪夢の始まり
運ばれてきたのはこちらの定食、美味しそう。

そう、写真だと伝わらないんです・・
まず定食部分がめっちゃ多い、青椒肉絲多いしご飯が特盛。
何より+100円でスープが変化したラーメン・・
普通半ラーメンじゃないの?
ちゃんとラーメン、しかも結構大盛のラーメン笑
温泉の記憶はほとんど残ってない。
完食までのしんどい記憶が残った夜でした・・味は最高に美味しかった。
しかしこの量で1,080円(税込)という神コスパ、
苦しさも全て忘却の河に流し次の遠征でも来ちゃうかも。
登ってばかりだったけど、今日は大晦日!
温泉の後は宿でお酒を飲みつつ年越し。
今年も良い一年だった、四国で最高の年越しが出来て大満足。
さらば2022。
2023は四段クライマーを目指し頑張ります。
最後までご覧頂きありがとうございました!
コメント