クライミングを6年続けた成果と変わったことや感じたこと

コラム

2025年4月。

今年の4月27日でクライミングを始めて丸6年経つ。

24歳から始めて今は30歳になるので人生の5分の1をクライミングに捧げたと言っても過言ではない笑

6年の中で達成した成果と、何が変わったか、何を得て何を失ったかを書いてみようと思う。

はじめに

私は外岩メインのボルダラーだ。
ゆえに成果の多くは岩のものになることをご留意いただきたい。

また、改めて身体スペックその他をまとめておくと「H169cm, W165cm, Wt56~60Kg」のごく一般的な体型、スポーツ歴はほぼなく中学1年時に卓球部に入ったが秒で辞め、そこから文化部なので某メンズコーチ的にはそこそこ危機感持った方が良い人種の一人だったと思われる。

つまり何が言いたいかというと、全くもって特別な才の無い普通の人間でも6年間しっかりクライミング頑張ればそこそこの成果と変化が出るよ!ってことだ!!

成果

追憶_三段

まずは6年間の中での成果から。

外岩の段以上の本数

  • 四段:4本(龍の峰、ディアマンテ、八雲、黒鰱)
  • 三段:11本(Standing Kill Order、蛙、ひも、追憶、空中戦など
  • 二段:47本くらい
  • 初段:84本くらい

合計段数で言うと220段と少し。

クライミングを始めると同時に立てた目標が四段への到達だった、3年くらいを目標にしていたが結局到達できたのは始めてから5年半ほど経った頃。

「凡人の限界は三段まで」私がクライミングを始めた頃聞いた言葉である。

近年はユース選手も強いし正しいトレーニング法が確立されてきたおかげでクライミング界全体のレベルが上がっており正しい努力を積めば四段までは到達出来るような感覚ではある。

とはいえ最初に立てた目標を達成できたことは、今まで継続して何かをできた事のない私にとって極めて大きく有意義なものだ。

YouTube・Instagramの登録者数

普段SNSのフォロワー数をあまり意識することはないがせっかくなので。

  • YouTube:88人(2025年4月30日時点)
  • Instagram:680人(2025年4月30日時点)

フォローのハードルが比較的高いと思われるYouTubeの登録者が増えるのは素直に嬉しい。

外岩を登っているだけの動画に対して登録したいと思わせられる=心を動かす何かになれた(かもしれない)というのは孤独な戦いであるクライミングに於いて数少ない外部刺激かなと思う。

必死に岩を登っているだけの動画を見てくださっている登録者様には感謝してもしきれない。

リンク→YouTube:KameClimb

得たもの

ここからは私個人がクライミング漬けの毎日を送ったことで得たものを書いていきたい。

  • 充実した毎日
  • 自己肯定感と強いメンタリティ
  • 筋肉質な体型
  • 信頼できる友人たち

本当に毎日が楽しく満たされるようになった、これに尽きる。

大人になってから夢中で何かに打ち込む機会というのはそう多くないのではないだろうか?私の知りうる限り、半分くらいの会社員は明確な趣味を持たず受動的なコンテンツに時間を浪費しているように思う。趣味が欲しいと言いつつ怠惰に日々を過ごしたり。

私自身ゲームとアニメ漬けの生活から一変した一人である。

クライミングがどうすれば上手くなるか、強くなるか、あの岩を登るにはどうすればいいか、手足の順番をこう変えれば良いんじゃないか・・そんなことを考えつつ、クライミングを通して出来た友人らとセッションし語らい、時には闘志を燃やし。

各地の岩を巡り遠征に行けばそれはもう冒険みたいなものだ、普通に生活していたら知ることのなかったであろう景色や地場の美味しい料理に出会うことができる。当然見識も広がる。

目標としていた課題やグレードに到達したことで自己肯定感も上がり更に上の目標に向け試行錯誤と挑戦を繰り返すようになる、個人でPDCAサイクルを回しているようなものだ。

こうした充実した生活を送る中で空いた時間に楽しむゲームやアニメのなんと楽しいことか。

大人になり「これで良いのか」という罪の意識が生まれがちな受動的なコンテンツは、それが無い状態だと学生時代に戻ったかのように楽しむことが出来ると感じている。

このような理由から私はクライミングで人生が変わったといっても過言ではない、この趣味は私に趣味以上のものを与えてくれた。

失ったもの

得たものの大きさに比べれば失ったものはそこまで大きくない。

  • 休日の時間
  • お金
  • 一部の友人

毎週末どこかの岩場に行く生活を送っているので休日の時間はほぼ岩である。

あっという間に週末は過ぎ去り平日の仕事が始まってしまう。とはいえ嫌な感じはなく、これがないとむしろストレスを感じムズムズするようになってしまった。

もちろんお金も掛かる。

遠征の交通費や宿泊費+食事代、ジムの月パス代や備品代を合わせるとそこそこお金のかかる趣味であることは間違いない、シーズン中は月4~5万円ほどは使っているだろう。

全額NISAに突っ込んでおけば良かったと思う日が来るのかもしれない笑、でも今はこれで良い。

クライミングの時間確保や余計なカロリーの削減などを行う中で、不要な飲み会やメンタルを下げてくる友人らと疎遠になりいくらか友人が減った、というより断捨離に近い状態になった。

他方でこれはクライミングを通した自らの精神的な成長を象徴するもので、むしろ得たものに入れても良いかと思う。合わなくなった友人の代わりに大事なクライマー仲間が増えた、自分の人生にはプラスになった。

まとめ

クライミングを通じて多くを得ていくらかを失った。

ただ自己成長や日々の充実感、クライミングを経て得た友人らの存在は他の何にも代えがたく自分の人生にとって不可欠な実りあるものとなっている。

次の目標は四段を10本登ること、そして五段への到達である。仕事やプライベート、ライフステージの変化など色々なことがあると思うが時間が掛かっても必ず達成したいと思う。

今回の記事がこれを読んだどこかのクライマーの励みに、またはクライミングに興味を持った人がクライミングの世界に足を踏み入れるきっかけになったら嬉しく思う。

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